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新規事業に最適!高収益が見込める愛犬家向け宿泊ビジネスの魅力

少子高齢化と人手不足が進む現在、経営者にとって重要なのは「安定した収益を生む新規事業の構築」です。特に、人口減少により既存事業の売上が減少しつつある中で、新たな収益の柱となるビジネスが求められています。

そんな中で、注目したいのが愛犬家向け宿泊ビジネスです。このビジネスは、少ない客室数で高い収益を見込め、さらに平日稼働率やオフシーズンにも強いという点で、非常に有望な市場となっています。

今回は、愛犬家向け宿泊ビジネスの魅力について紹介します。

目次

富裕層やシニア層に増えるペットツーリズム市場

グランフォレスタヴィラ日光
『グランフォレスタヴィラ日光』弊社グループと東武鉄道様、東武トップツアーズ様と共同会社を設立して開業

近年はペットを「家族の一員」として迎え入れる家庭が増え、特に愛犬家層においては、旅行の際に愛犬と一緒に出かけることが当たり前になりつつあります。このトレンドにより、ペット同伴の宿泊施設への需要は急増し、ペットツーリズム市場は成長を続けています。さらに、愛犬家層には富裕層が多く、宿泊施設の単価が一般的な宿泊者よりも高くなる傾向にあります。

また、犬を飼うシニア層も増えており、これにより平日やオフシーズンにも安定した集客が見込めるようになります。特に、子供が成長し家を出た後に犬を飼うケースが多く、シニア層が愛犬と旅行に出かけるニーズが高まっています。このため、週末だけでなく平日や閑散期にも集客ができる、非常に収益性が高いモデルとなります。

実際、2025年9月に開業したグランフォレスタヴィラ日光(栃木県)では、開業から現在までの集客状況は50代の宿泊者の予約が最も多く、若者中心のグランピング業態の中で、一線を画す集客構造を持った施設と言えます。

愛犬家向け宿泊ビジネスの魅力とは

1. 少ない客室数で高収益を得られる

一般的な宿泊業は、多くの客室数を必要とし、集客がなければ収益が上がりません。しかし、愛犬家向けの宿泊施設は、少ない客室数で十分に高い収益を見込むことができます。少数精鋭で特別な体験(プライベートドッグランなど愛犬との滞在時間)を提供し、顧客単価を上げることで収益を最大化できます。これにより、少ない部屋数でも安定した利益を確保できます。

これに加えて、付加価値の高いサービス(犬用ディナーやおやつの準備、愛犬用SPAなど)を提供することで、高利益率の収益を確保できます。これらのサービスは、高度な差別化要素となるため、高単価政策の維持につながり、事業の安定性を高めます。

2. 少ないスタッフで運営可能

大手の宿泊施設やホテルは、多くのスタッフを必要とし、人手不足が課題となっています。一方で、愛犬家向けの宿泊施設は、少ない客室が前提のため、少人数での運営が可能です。また、BBQなどの効率的なサービス設計により、スタッフ数を抑えつつ付加価値の高い宿泊体験を提供できます。経営資源の負担を軽減し、効率よく運営できる点が魅力です。

このように、今後、リスクが拡大する「人手不足の問題」が進む中でも安定して運営できるビジネスであり、将来も安定して収益を確保することが見込めます。

3. 愛犬家向け宿泊ビジネスの最大の強みは将来性と安定性

愛犬家向け宿泊ビジネスの最大の強みは、その将来性安定性です。現在、愛犬同伴旅行のニーズは急速に高まっており、今後も需要が拡大することが予想されます。また、犬を家族の一員として迎える文化が定着しつつあり、この市場は一過性のブームではなく、長期的に安定した需要を見込める市場です。

さらに、人口減少が進む中で、一般的な宿泊業が直面するリスクを回避できる点でも、この業態は強力です。人口減少によって宿泊需要が減少している中でも、愛犬家向けの宿泊施設は、ペットとの旅行を楽しむ層に特化することで、安定した収益を確保できます。

高収益を生む愛犬家向け宿泊モデル ― 早い投資回収と収益化の仕組み

愛犬家向けの宿泊施設には、主にメガドッグラン型とドッグオーベルジュ型の2つの主要モデルがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1. メガドッグラン型

施設規模:3,000㎡以上の敷地に、数棟の宿泊施設と大型ドッグランを併設
客単価:1泊6万円前後/組
年間稼働率:70~90%(特に平日の稼働が強み)
投資回収期間:5~6年(初期投資1.5億円程度)
GOP売上比率:45%~55%

平日稼働の強み

週末に集中することなく、平日や閑散期でも一定の集客が可能。特に都市圏から1.5~2時間圏内に立地すれば、愛犬家が週末に訪れる場所として人気になり得ます。

高利益率

宿泊単価が高く、付加価値サービス(愛犬フォトサービス、犬用ディナー、愛犬家向けアニバーサリープランなど)を追加することで、収益や稼働率をさらに押し上げることができます。

希少性の高い施設

大規模なドッグランは、競合が少なく差別化が図りやすいため、リピーターや紹介が期待できる市場となります。

2. ドッグオーベルジュ型

施設規模:小規模なホテルや保養所のリノベーションで、食事提供を行う宿泊施設
客単価:1泊4万~4.5万円/人
年間稼働率:60~75%
投資回収期間:4~6年(初期投資1億円~2億円前後)
GOP売上比率:45%~55%

食事提供による付加価値

犬用メニューや特別な食事体験を提供することで、客単価を引き上げることができます。特にシニア層や夫婦層に強く支持されるサービスです。

多層的な収益構造

宿泊収益に加え、食事提供やドッグスパ、記念日撮影などの追加オプションが収益の柱になります。これにより、安定した売上が確保できます。

高いリピート率

特に愛犬家層は感情的な価値を重視するため、体験満足度が高ければリピート化しやすいです。

3. 投資回収のスピードと収益化の仕組み

どちらのモデルも、投資回収が比較的早いという点が大きな特徴です。大手ホテルやリゾートが持つ多くの客室数に依存するビジネスモデルとは異なり、愛犬家向けの宿泊施設は少ない客室数で高い収益を見込むことができるため、5~6年以内に投資回収が可能となります。

特に、アニバーサリープランなど愛犬特化の度合いを高めることで超高稼働となり、高い利益率を維持できます。これにより、初期投資が回収できるスピードが早く、さらに高収益を安定して得られる構造が完成します。

ペットツーリズム市場は年平均9.7%の成長が予測されており、国内でも需要が急増しています。特にSNSや口コミを通じて愛犬家層の集客が加速しており、この流れは今後さらに拡大していくでしょう。

ペット(犬)の飼育頭数自体は横ばいもしくは減少トレンドですが、愛犬との宿泊旅行に対する参加率が高まっていることが市場拡大の要因となります。

愛犬とグランピング施設は相性が良く、宿泊施設の課題になりやすい平日の集客にも突破口となり得ます。詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

大手宿泊事業者の参入事例を超える「最強の業態」とは

情報感度の高い大手宿泊事業者が、急成長を遂げるペットツーリズム市場に注目し、愛犬同伴の宿泊施設を提供し始めています。これにより、愛犬家層向けの宿泊ビジネスは注目の市場となっていきました。しかし、これらの大手宿泊事業者が提供する業態には、一定の限界が存在します。

その限界を超えた「最強の業態」として提案するのが、少ない客室数で高収益を生み出し、犬同士のトラブルを回避し、さらに愛犬家専用の施設に振り切った宿泊業態です。以下に、大手宿泊事業者の参入事例を挙げ、その限界を超えるコツについて解説します。

1. 大手宿泊事業者の参入事例

– 星野リゾート

星野リゾートは、愛犬同伴可能な施設を2025年までに46施設へと拡大しています。犬同伴専用の部屋や専用のドッグランを提供しており、愛犬家層のニーズに応えています。

– 亀の井温泉ホテル

亀の井温泉は、ペット同伴の施設を展開し、温泉と愛犬同伴の両方を提供するリーズナブルな宿泊施設です。犬専用のフロアを設けているものの、部屋数や施設規模が大きいため、他のゲストとの距離感やトラブルの懸念はゼロではないものの、価格帯が比較的リーズナブルである点が大きな強みと言えます。

– レジーナリゾート

レジーナリゾートは、全室スイートルーム+プライベートドッグランを備え、非常に高級感のある宿泊施設を提供しています。この施設の特徴は、施設全体を愛犬家向けに最適化している点です。しかし、レジーナリゾートも、他の高級ホテルと同じように多くの客室数を持っており、ドッグランの貸し出しなどのサービスが充実しています。

2. 大手宿泊施設に無い「最強の業態」の特色とは

上述の大手宿泊事業者が提供する愛犬家向け施設は、一定の魅力があります。ただ、多くの施設は、一般的なホテルやリゾートの一部として愛犬同伴のサービスを提供しており、施設全体が「犬専用」になっているわけではありません。

また、仮に専用施設であっても、客室数が多いためプライベートな専用スペースを設けるためには限界があります。

一方で、弊社が提案する「最強の業態」は以下の特徴を備えており、大手施設を超える強みを持っています。

– 希少価値の高いプライベートドッグラン

「最強の業態」の最大の特徴は、プライベートドッグランを各部屋に設けることができる点です。大手の施設では、ドッグランが共用であったり、施設の一部に設置されていることが多いですが、これは犬同士のトラブルを引き起こす原因となり得ます。特に、多くの犬が集まる施設では、犬同士の相性や性格の違いからトラブルが発生し、ペットと一緒に過ごしたいと考える飼い主にとっては、安全で快適な空間が提供されていないと感じることが多いです。

そのため、プライベートドッグランを各客室に設置することで、犬同士のトラブルを防ぐとともに、愛犬家専用の完全プライベート空間を提供できます。この点は、「最強の業態」が大手宿泊施設と比較しても圧倒的な強みを持つ理由です。

– 食事の提供レベルの違い

大手施設でも犬用の食事を提供していますが、愛犬家向け宿泊施設が提供する食事のレベルは大きく異なります。犬用メニューとして愛犬の健康に配慮した特別な食事を提供することで、愛犬家にとって付加価値となるため高い客単価を維持できます。このことが、大手宿泊事業者にない競争優位性となります。

– 客室数の少なさは、宿泊業者にも愛犬家にも安心感につながる

大手宿泊事業者は多くの客室を備えているため、全体的に人や犬が多くなる傾向にあります。そのため、犬同士のトラブルや騒音問題が懸念されることがあります。これに対して、客室数が少ない施設では、より集中してゲストにサービスを提供でき、犬同士のトラブルを防ぐだけでなく、より高いサービス品質を維持することが可能です。

少ない客室数で提供される愛犬専用の高品質なサービスと専用空間は、飼い主が安心して過ごせる環境を提供し、リピーターを生む強力な要素となります。

 – 競争に勝つポイントは「愛犬家専用」の施設設計にあり

大手宿泊事業者が参入している愛犬家向け宿泊市場ですが、実際に「最強の業態」となるには、プライベートドッグラン、食事のクオリティ、そして少ない客室数という要素が重要です。これにより、他の宿泊業態と差別化し、安定した高収益を見込めるようになります。

最後に、実際の投資判断について解説します。

投資判断基準 ― 成功事例に共通する考え方

愛犬家向け宿泊ビジネスに参入する際に最も重要なのは、適切な投資判断基準を設定することです。事業が成功するかどうかは、初期投資、収益性、そして市場の成長性など、いくつかの要因に基づいています。以下の基準を押さえておくと、投資判断がしやすくなります。

1. 立地の重要性(大都市の近郊が適正立地)

愛犬家層は、都市圏から1.5〜2時間の距離にある、静かな自然環境を求める傾向があります。このため、都市部からアクセス可能なリゾート地や観光地近郊に立地することで、安定した集客を見込むことができます。特に、週末や連休に訪れる層をターゲットにした立地選定が求められます。

例えば、マンション住まいの愛犬家が多い東京、横浜、大阪、名古屋などの都市部には多くの潜在需要が残っています。

また、平日稼働率を高めるためには、シニア層や在宅ワーカー層をターゲットにした長期滞在プランワーケーションプランの設計も大切です。これにより、閑散期にも安定した収益を確保できます。

そして、愛犬と一緒に楽しめる商業施設やカフェが多いエリア(例:山梨県の八ケ岳エリアなど)では、連泊プランがのニーズが高い傾向にあります。連泊需要の発生には、都心部からの移動距離が少し長いことも影響しているといえるでしょう。

2. 初期投資は5~6年で回収し得る

愛犬家向け宿泊ビジネスは、初期投資の回収が比較的早いという特徴があります。施設の規模や設計にもよりますが、5〜6年以内に投資回収が見込めることが多いです。特に、少ない客室数で高収益を見込めるため、全体の投資額が他の大規模な宿泊施設と比較して小さく、回収期間が短縮される点が魅力です。

1室あたりの売上は、メガドッグラン業態であれば2,000万円~2,500万円ドッグオーベルジュ業態であれば、2,500万円~3,000万円程度を見込むことができます。この売上の約50%程度を営業キャッシュフローとして見込むことができるので、客室数から総投資額を逆算することで5年~6年の投資回収計画の立案ができます。

3. 収益性の高いサービス提供

愛犬家向け宿泊ビジネスの収益性を高めるためには、高付加価値サービスを提供することが重要です。例えば、犬用ディナーやスイーツ、記念日撮影、アニバーサリープラン(誕生日ケーキ)などのオプションサービスは、インクルーシブにして宿泊料金を底上げすることも可能なため、高利益率につながります。

また、これらの付帯サービスにおけるUGCを生成、広告クリエイティブ化することで短期間に人気施設とすることが可能です。

※UGC(User Generated Content)とは、一般のユーザーが自発的に作成し、発信するコンテンツの総称

UGCの活用については以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

成功に向けた注意点 ― 参入前に押さえるべき重要なポイント

愛犬家向け宿泊ビジネスに参入する際は、以下の点に注意して事業計画を立てましょう。

1. 施設設計のクオリティ

施設設計は、愛犬家層にとって非常に重要な要素です。特に、プライベートドッグラン犬専用メニュー、リラックスできる空間を提供することで、競合との差別化が可能です。また、施設内で犬同士のトラブルを防ぐために、客室数を抑え、犬専用の快適な空間を提供することが成功のカギとなります。床の仕上げや、サービス導線と客導線の設定など、多少の専門性が必要になります。

2. マーケティング戦略の重要性

愛犬家向け宿泊施設は、SNSを活用した口コミや情報拡散が非常に効果的です。InstagramやYouTubeなど、視覚的なコンテンツで施設の魅力を発信することで、集客を加速できます。特に、愛犬家のフォロワーをターゲットにした広告や投稿は、訴求力が高く、効果的な集客手段となります。

一方で、大手OTAは愛犬家向け施設以外の掲載がメインなので、短期の告知には向きません。

弊社のグループ企業が展開する「いぬやど」などの特化型サービスで短期間に予約稼働率を引き上げ、人気施設化することが成功の鉄板法則となります。

3. 競合調査と差別化戦略

愛犬家向け宿泊ビジネスにおいて、現状は比較的競争は激しくはないものの、今後は競争が激化することも予想されます。

そのため、参入前に競合施設の調査を行い、差別化ポイントを明確にすることが重要です。大手宿泊事業者が提供する施設との差別化には、特別な体験やユニークなサービスを提供することが求められます。

特に、先述のとおり、プライベートドッグラン愛犬専用の食事メニュー、愛犬がリラックスできる空間設計は、他の施設では実現しにくいため、これらを武器にすることで最強の業態を実現できます。

まとめ

愛犬家向け宿泊ビジネスは、収益性が高く、少ない客室数でも安定した収益を見込めるビジネスモデルです。投資回収期間が短く、平日やオフシーズンにも強いため、安定的に利益を上げることが可能です。施設設計やサービス内容を充実させることで、大手施設にはない競争優位性を確保し、長期的に成功する事業を築くことができます。

新規事業をご検討の経営者の方でご関心をお持ちいただいた方は、ぜひ、お気軽にお問合せください。

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